以上の輝きを以って、剣の冠位は戴冠される。
其は、人間の願いそのもの。
混迷と破滅の果て、なお救世を渇望したその声を受け、剣は抜かれる。
その刃は秩序ではない。正義でもない。
ただ、分かたれた未来を縫い合わせるための理。
始まりを見据え、終わりを切り拓く者。
歴史に火を灯す光条。
人類という物語に再演の余地なき断章を記す者。
かの者、時に英雄として、
時に暴君として、
あるいは、誰にも知られぬ無名の剣として現れる。
だがその刃こそ、全ての人理に通じる原型。
グランドセイバー。
それは、人間の選択そのもの。
抑止の獣を裂き、人類悪を断ち切る最後の切札。
冠位を許された剣が、真にその責務を果たすとき。
人類はようやく、ただ在ることを超え、
進むことを証明する。
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