以上の意志を以って、槍の冠位は戴冠される。
其は、人間の矛盾。
守るために突き、壊すことで救うという、根源的な逆説。
時に世界を裂き、
時に文明を拓き、
時に一人の人間として、愛を知る者。
妖精と竜。二つの形を持ちながら、どちらにもなりきれず、
願いは叶わず、忠義は報われず、
それでも誇りを捨てぬ、境界の竜。
雷を従え、神々の王として君臨した。
だがその雷は、天罰ではない。
彼が、人々よ、天から豊穣を降らせた帝王なり。
そしてその穿ちこそ、全ての人理に通じる楔。
グランドランサー。
それは、人間の誇りそのもの。
折れぬ槍。曲がらぬ矛。
その一突きが、文明の夜を貫いて、新たな暁を呼ぶ。
冠位を許された信念が、真にその責務を果たすとき。
人類はようやく、ただ在ることを超え、
進むことを証明する。
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