以上の介入を以って、エクストラの冠位は戴冠される。
其は、人間の試練。
赦しを乞うことも、抗うことすらも許されぬ、因果の審判。
その声は妖精王。
夢の支配者でありながら、悪夢を抱えて人類史の隣に立つ。
甘美なる欺瞞と破滅の真実を携え、
「誰も救わぬ」と嘯きながら、それでも物語を導く王。
彼方で行進する異星の使徒たち
黒衣の神父、血を啜る神意を宿し、
千の刃を鍛えた鍛冶師は、歴史を逆さに鍛え直し、
妖人は妖しの口を裂きて人理を笑い、
幻惑の錬金術師は虚実を溶かして未来を売り渡す。
名探偵と大悪党、その二つの知性は人類の矛盾を戯画とし、
そして「彼女」は――
宇宙の虚無を背に、笑みと共に歩を進める。
侵攻は静かに、されど確実に、世界を食み進める。
触れてはならぬものがある。
凍結された宇宙の死、星間を跨ぐ最強の生命。
今紀の地球の生物は一切届かない。
次の紀を待て。
我らが絶滅した後、より新しき進化に託されるだろう。
絶望とは、あれを前にした沈黙のことだ。
エクストラ。
それは、人間の写し鏡。
常識を超え、規格を揺らし、世界を抱く異端たち。
冠位を許された試練が、真にその責務を果たすとき。
人類はようやく、ただ在ることを超え、
進むことを証明する。
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