反応消失から三日三晩――
海辺の白砂が波に濡れるその場所で、カルデアの捜索班が発見したのは…
『黒髭』エドワード・ティーチ。
彼は静かに波打ち際に横たわり、胸の前で手を組み、まるで眠るように冷たくなっていた。
彼の霊基は深刻に損傷しており、もはや退去寸前。
辛うじて繋がる意識のなか、彼はうわ言のように呟いた。
「……眩しい……なぁ……誰かが……拙者を呼んで……
シャーリィ……つむぎママ……ムラサメちゃん……そうか……拙者を迎えに……今、そっちに……」
そして、黒髭の霊基は光となり、静かに消滅した――
なお彼が最後に名を呼んだ者たちは、カルデアにも、
ストーム・ボーダーにも登録されていない名前だったという。
……一方そのころ。
「……ところで、黒髭って今どこに?」
「帰還後にお見舞いへ行きましょう、先輩」
順調に任務をこなす藤丸とマシュの姿があった。
全身ずぶ濡れになりながらも、ふたりはこの新たな冒険の幕開けに、心躍らせていた。
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